
LAQUE 10th anniversary
マスクメイクの鍵はアイブロウにあり!
【特別企画】今回は、第四回目のコラムニストである本多理恵さん(メイクアップアーティスト/Kyoto Make-up Studio LOODYオーナー)による番外編。
マスクメイクのワインポイントアドバイスをお届けします。

マスク着用時に気を付けたいメイクとは?
コロナ時代に突入してから、マスク着用が常識となりました。
「メイクをする。楽しむ。」ことが多い女性にとって、顔の半分を覆ってしまうマスクは、
メリットよりもデメリットの方が多いのではないでしょうか。
心理学の視点では、人は顔から様々な情報を得ながら、相手を判断しているとされています。特に目元や口元が最も注目されるパーツであることは皆様も想像が付きやすいと思います。
その一つである口元がマスクによって覆われてしまうと、もう一つの目元の印象が如何に大切かは言うまでもありません。
目元のメイクでは、アイメイクとアイブロウメイクがありますが、意外と重要なのはアイブロウメイクだという事です。何故なら、眉は感情を表すパーツだからです。
「眉を吊り上げて怒る」
「思わず眉を潜めた」
などのように、感情を眉の動きで表現することは少なくはありません。
マスク着用時のベースメイクやアイメイクについては、既に、メディアや雑誌などで解説されていることが多いのですが、アイブロウに注目してみると、なるほど!とその重要さを納得していただけると思います。
アイブロウだけで顔の印象はこんなに変わります。
それではマスク着用時のアイブロウメイクを私自身の顔で検証してみましょう。
今回はベースメイク、アイメイクは全て同じで、アイブロウのみ変えています。
★スッピン眉
眉を全く描いてない私のマスク顔です。
間違いなくオフのイメージです。仕事や初めて会う方への印象としては、アイブロウメイクをした時よりも好感度は低いでしょう。何故なら、眉尻が生えそろってない為に、疲れや老けた印象を与えてしまいます。また、整えてない感じが仕事上ではマイナスポイントです。

★世代バレ眉
昔の流行をそのまま引きずってしまっているアイブロウメイクです。
一世代昔の目ヂカラ時代に流行した細めでアップダウンのある眉は、たとえ笑顔であっても、マスクで口元の表情が分からないので、目元だけではどうしても強い印象に見えてしまいます。

★トレンド勘違い眉
とにかく流行を取り入れて真似をしてみた人が失敗した例です。特に眉は時代と共に流行があります。今は太目のストレートで短めが主流ですが、骨格や目の大きさ、年齢に応じてバランスのとり方が異なります。ですから、流行をそのまま取り入れても、違和感のある顔になってしまう事も少なくありません。

★時代遅れ眉
アーチ眉は女性らしさをイメージさせますが、極端過ぎると年齢が高く見えたり、目元の印象が弱くなったりします。また、時代にそぐわないので、違和感しかなく別人の様に見えてしまいます。この写真をご覧になれば、アイブロウメイクがとても重要だと分かっていただけると思います。自分の顔ながら違和感しかありません。

これらの検証から、マスク着用時は、笑顔をイメージさせる口角の上がった口元がマスクで覆われてしまうので、目元次第で大きく損をしてしまうことがあると言う事がわかります。特にアイブロウメイクがその印象の良し悪しを左右すると理解していただけたかと思います。
では、マスク着用時の理想のアイブロウメイクとはどのように描けばよいのでしょうか?
理由➡本来の自然な眉を美しく整えたスタイルが理想。毛流れによって、立体感と適度な抜け感がある。
ポイント2:主にアイブローパウダーを使用し、描き込み過ぎないように!毛の生えない部分にはペンシルで毛を1本ずつ描いてリアル感を出す。
理由➡ペンシルで描きすぎると平面的で逆にメイク感が出てしまい、う。そのため強い印象になり、清潔感が損なわれることがある。
ポイント3:眉の形はゴールデンプロポ―ションに従って描く!(※図1)
理由➡骨格に合ったバランスの良い形を描くことで、顔立ちを美しく底上げできる。
以上の内容に沿ってアイブロウメイクをしてみました。

いかがでしょうか。
強過ぎず、親しみやすさや、清潔感、健康的なイメージを感じていただけるのではないでしょうか。
メイクアップは、ファッションの一環として楽しむだけではなく、ご自身の印象を操作するという目的もあります。印象を自由自在にメイクアップで変えることができれば、コミュニケーションをより円滑にすることができ、誰からも愛される人になれるのです。
ぜひ、次のメイクアップに取り入れてみて下さいね。
(※図1)

本多さんがオーナーを務める「Kyoto Make-up Studio LOODY」では、只今オンラインのメイクレッスンなど、多数のメニューを用意しています。https://kyoto-loody.com/
メイクアップアーティスト / Kyoto Make-up Studio LOODYオーナー
本多理恵(ほんだ りえ)さん

内匠淳に師事。
独立後は、フリーのメイクアップアーティストとして、撮影やショー、専門学校やセミナー講師などを中心に活動する。その後、大学の心理学科にて、4年間化粧に伴う心理や効果を研究。
卒業後は「美しさ」を外見のみならず内面とのバランスから追求するメイクアップアーティストとして一般女性に寄り添う。
ヘアメイク事務所RSS Officeを設立後、2011年7月に正式なサロンとしてKyoto Make-up Studio LOODYをオープン。 一般人を中心にメイクアップと心理学に基づいたメイクコミュニケーション術を提唱。メイクの力を借りて多方面で啓発活動を行っている。
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ラクエ公式ホームページ http://laque.jp/
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